健康プログラム導入でメタボリックシンドロームのリスク減少

今月15日に公開されたばかりの北米の研究です。


原文PDFは無料で手に入りますので、こちらからどうぞ。

http://journals.lww.com/joem/Abstract/publishahead/Reducing_Metabolic_Syndrome_Risk_Using_a.99042.aspx

メタボ対策アプリの1年間利用で体重が4.5kg減少、医療費が一人あたり一月あたり122ドル削減できたというすばらしい結果です。

 

心陽が主張するポピュレーションアプローチではなく、ハイリスクアプローチです。

(ハイリスクというのは言い過ぎかもしれません、考察ではペプシが行った大規模ハイリスク研究に批判している著者の気持ちを考慮すると。。。)

というわけで、必ず腹囲が基準値以上のため、痩せたといっても平均99.8kgが平均95.2kgになったというもので、割合で考えると5%未満の減量(平均4.3%)ですね。腹囲はコントロール群に比べ、1.47cmダウン(p=0.02)です。介入群だけでみると、プログラム開始前から2.7cmダウンです。

プログラム開始から1年間の結果なので、今後も研究の継続が必要ですが、健康アプリの利用が、少なくとも医療費削減目的だけででも、しかもわずか1年目から、投資価値があるということになります。実際はアブセンティーズム、プレゼンティーズムにもっときいているはずです。

昨年2月発表のメタアナリシスでは、健康投資は3年で3.27倍の利益をもたらすということでしたが、介入プログラムの内容については議論が続いています。あまりにも有名な研究はこちら→http://content.healthaffairs.org/content/29/2/304.full.html

 

米国におけるメタボリックシンドロームの定義は以下の5つのうち、3つ以上が当てはまることです。

      腹囲 女性>89cm 男性>102cm

      TG(血中脂質)>150mg/dL

      HDL 女性<50 mg/dL 男性<40 mg/dL

      血圧 >130/85mmHg

      空腹時血糖 >100 mg/dL

 

ちなみにこれは日本の診断基準とは違います。日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。日本におけるメタボリックシンドロームの診断には、内臓脂肪の蓄積が必須条件で、それに加えて、血圧・血糖・血清脂質のうち2つ以上が基準値を超えていることが条件となっています。


*CT
スキャンなどで内臓脂肪量測定を行うことが望ましい。*
内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2に相当…CT検査は一般の診療所や健診で簡単にできないことから、内臓脂肪面積100cm2に相当する腹囲、すなわち臍の高さで男性85cm、女性90cmをもってスクリーニング検査値と定められました(腹囲と内臓脂肪面積の相関:男性(6,191人)でr=0.82、女性(1,178人)でr=0.79、川崎ら.Arts and Science 53:1462-1466 )。このような定め方はCTをドックにも多くもちいている日本独自の方法であり、他の国の腹囲基準は、CTでの内臓脂肪面積との相関で定められたものはないので、各国の間で腹囲に対する考え方が異なるのです。 

*ウエスト径は立位・軽呼気時・臍レベルで測定する。脂肪蓄積が著明で臍が下方に偏位している場合は肋骨下 縁と前上腸骨棘の中点の高さで測定する。・・・腹囲はメタボリックシンドローム判定の第一ステップであるため、できるだけ測定誤差が小さくなるように正確に測らねばなりません。立位で、息を軽く吐いた状態で、臍の高さで、しめつけずに測定するよう注意します。  
 注意すべき点は、腹囲の測定部位が欧米と日本では異なることです。日本では腹囲は臍の位置で測定するのがきまりですが、欧米では一番くびれているウェストラインで測定しています。女性ではとくにウエストのくびれがある高さと臍の位置を比較すると平均7cmの違いがあることから、腹囲の国際比較をするときには注意が必要です。 

*TG血症・低HDL-C血症・高血圧・糖尿病に対する薬剤治療をうけている場合は、それぞれの項目に含める。

*糖尿病、高コレステロール血症の存在はメタボリックシンドロームの診断から除外されない。

基準値は世界各国で異なり、日本では日本人のデータに基づき平成17年(2005年)に次のように決められました。すなわちウエスト周囲径が基準値(男性85cm以上、女性90cm以上)を超え、1.-3.のうち2つ以上に該当する場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

 

いきなり横道にそれましたが、米国の研究に戻ります。

 

メタボリックシンドロームによる医療コストは高く、メタボリックシンドロームありの人は全体平均の1.6倍の医療費がかかります。プレゼンティーズムもアブセンティーズムも大いに影響を受けます。生活習慣の改善でメタボリックシンドロームを避けられれば、大いなる医療費ダウンにつながりそうですし、高血圧や糖尿病の発症も減るでしょう。メタボリックシンドロームがあると糖尿病や虚血性心疾患にかかるリスクや、全体(すべての原因)での死亡が増えます。北米では18歳から65歳までの22.925%がメタボリックシンドロームです(444800万人)。女性のほうが多く、年齢と体重の増加に従い多くなります。診断未満(当てはまる項目が一つ、または二つ)のハイリスク群は1400万人です。一番有意な項目は腹囲です。

平成25年の国民健康・栄養調査によると日本の男性の肥満者の割合は28.6%、女性の肥満者の割合は20.3%(上記米国のメタボとは基準が違います。BMI≧25 kg/m2)。(http://mhlab.jp/malab_calendar/2015/04/012121.php

デザインややりがい、健康向上度やオトク度など、いろんなバリエーションの健康プログラムがあり、社員たちはずいぶんお金を使ってきました。結局何が一番オトクで体にいいのか、そもそも、そういうプログラムが生活習慣や病気に効果があるのか、わからなくなっちゃっています。

そこでAetna(米国の保険会社https://www.aetna.com/)はNewtopia(米国のITコーチング会社 https://www.newtopia.com/)と共同で新しい脱メタボプログラム(https://newtopia.com/media/aetna-works-with-newtopia-to-bring-personalized-health-solutions-to-employers/74)を開発しました。メタボ基準のうち、腹囲となにかもう一つ以上が当てはまるAetnaの社員が対象です。

15381人の18歳以上の社員から条件を絞り、2835人を抽出、それを945人ずつ、①通常アプリ群②シミュレーション付きアプリ群③コントロール群に分けましたが、アプリ提供の都合上、①②の両方から早いもの勝ちで600人がアプリの使用を開始しました。

で、結果は冒頭に戻るわけですが、この研究のすばらしい点は、特に発症前の人(ポピュレーションアプローチにかなり近いニュアンスで捉えてほしいようです)をターゲットにしながら、短期間では発症率、寿命などで評価しがたい健康効果をずばり「医療費」で示したことだと思います。

先日、行動医学会でポピュレーションアプローチの発表をしたヘルスケアビジネスマンにアカデミックエビデンスがどーたらこーたらと偉そうなイジメ質問をしていた学者がいましたが、そんなものは行動医学でも何でもない。

中小企業にとっては大企業以上に健康経営が戦略でなくてはならない。

いくらになるのか知りたくて当然。

今後の研究に意欲の湧く研究でした。

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ナラティブタイムアウト

1999年は医療安全にとって重要な年でした。患者取り違え手術と消毒薬誤注射というあってはならない大きすぎるミスが起こりました。

以来、手術室ではタイムアウトが一般的になり、今では行っていない手術室のほうが圧倒的に少ないと言えるでしょう。

医療機関にいると、間違いが起こるたび、確認の回数が増えていきます。医師と看護師で確認した後、ミスが起きると、さらに医師と医師で確認が一段階増え、またミスが起こり、看護師と看護師で確認が増え、またミスが起こり、技師と看護師で確認が増える、という具合ですが、誰でも想像するとおり、手間と時間がかかっていくばかりで、いっこうにミスはゼロにはなりません。人的コストが上がることになり、能率は下がり、段階が増えれば誤りの機会が増え、一回ごとの責任意識は低下します。タイムアウトも最初は意味があったでしょうが、だんだん形骸化し、すでにタイムアウト後の左右取り違えなどが起きています。タイムアウトをすることは大切ですが、完全ではないことを知らなければいけません。なんのためにするのか、自分の責任は何か、はっきり理解してからしなければなりません。ときには、患者取り違えを避けるためにタイムアウトより雑談のほうが効果があることがあります。そんなレポートを書いたのを思い出したので、長いですが、切り貼りしながら、こちらで紹介します。

医療機関に限らず、リスク管理のプロセスは非常に重要です。

この問題はなんにでも当てはまります。

健康診断を受けることは大切ですが、完全でないことを知らなければいけません。なんのためにするのか、自分の責任は何か、はっきり理解してからしなければなりません。ときには(この場合はほとんどの場合)、社員の健康維持のために健康診断より雑談のほうが効果があることがあります。

行動医学が医学部のカリキュラムに加えられますが、その効果がこのような場面に反映されることを強く願います。



美しき恥の文化を持つ日本人はSPEAK OUTが苦手である

 

大規模病院の手術室で16年間勤務してきたために、職種間権威勾配によるモノの言いにくさについて痛いほどよく知っているつもりです。1999年の患者取り違え事件で、麻酔科医が前日に話した患者と違う人のような気がして、病棟に問い合わせたエピソードは必ず引用されます。前投薬で意識が朦朧としているならともかく、一度会った人間同士なら、「おはようございます。昨日はどうも。どうですか? 眠れましたか」くらいは会話をしそうなものです。歯についても、髪型についても、本人に確かめればいいのに、病棟に確認する、いや、ナースに確認させるあたり、この麻酔科医もけっしてコミュニケーションスキルが高いとはいえないようです。

 多くの手術室で非常勤麻酔科医が麻酔をかける機会が非常に多いです。前日の術前診察を自分でしていないどころか、前日に術前診察をした際の問診結果は担当した非常勤医師が誰とも共有せずに電子カルテに書き込むだけ、ときには何も書き込まれていないが、それに驚いても当の麻酔科医は当日出勤していない、なんて状況がしょっちゅうあります。年々、その傾向がひどくなってきたようにさえ思います。

医局では医局長が研修医に「オープンクエスチョンは絶対にするな。話が長くなる」、「まず名前を書かせてしまえ。あとは適当に切り上げろ」と問診による同意書の取得法を指導しています。この研修医の術前診察をチェックするシステムはありませんが、ほとんどの研修医が自主的に術前診察の前後に指導医の意見を求めます。時代のせいか、彼らには上の世代よりリスクマネジメントについて高い意識があるようです。

麻酔科医は手術に没頭している医師たちを俯瞰できるので、本人が気づかずに清潔ではないものに触れてしまったら、注意することができますが、気づいてもその声かけをしない麻酔科医も多くいます。看護師や研修医の場合は怖くて言えない場合もあります。日本の奥ゆかしさでしょうか。

私はよく研修医に、いくら間違っても何を訊いてもいいのがうらやましい、と言いますが、実際は私のほうがよほど、いまだに他科の医者になんでも訊いてしまいます。また、外科医から何か問われれば、何かしら答えます。その答えに対してしっかりとエビデンスを確認しているなら元ネタ論文を示し、教科書レベル、経験則からの予想、耳学問などと由来をつけ加えて、必要があればきちんと裏付けを取って後日回答します。患者でも看護師でも問われれば同じように答えます。病院には専門家中の専門家という医師があふれているのに、研修医同士でのみ情報交換をしたり、教えたがり・知ったかぶりの若い先輩のことばを鵜呑みにしたりしているのを見ると、もったいないなあ、と思います。なぜ、上級医に質問しないのか尋ねると、「間違えるのが恥ずかしい」と言います。研修医は間違えて当然なのに! これこそ武士道なのでしょうか。

言いたいことはなんでも言える人しかいないように見えるアメリカ、ハーバード大学病院での手術室でさえ、居眠り外科医に文句を言える麻酔科医となると

96% は何か言う。

58% は最終的に助けを呼ぶ。

77% は間接的な質問から始まる。

12% は直接配慮し始める。

8% は助けを呼ぶことから始まる。

こんな結果です。日本で麻酔科医が何か言える可能性はもっと低いでしょうし、ましてや命令系統の更に下の看護師、ME、研修医などにはとても言えないでしょう。

 特に優秀なコメディカルならなおさら、医師が制御不能の状態になっていても患者が死ぬわけではない状況だと判断でき、そういう場合にはあえて、何も言わないことを選択してしまいます。しかし、その習慣ができてしまうと、いざ、CVCIになってさえ、気管切開セットを用意しても、ICUを予約しても、それを主張することができません。

https://www.youtube.com/watch?v=JzlvgtPIof4

どんなスーパードクターでも、集中のあまりほかの事象が見えなくなることはあります。

よく知られたバスケットのパスを数えている間、横切るゴリラに気づかなくなる実験や、道を教えている間に、相手が変わってしまう実験(Jason Bache's psych experiment)はそれを愉快に示してくれます。

 あれ、と思ったときに、どんなに単純でくだらないことでも、周りの誰にでも、声を出して確認できる文化があれば、必ず起きるミスのうち、多くが防げるように感じます。ある調査によると、航空機事故の80%は発端の異常に気づけなかったという原因だそうです。しかし、ゴリラでさえ、披験者の3割が気づくのですから、たとえば4人いれば、何らかの異常が起これば、誰かは気づいている確率が高いのです。

 確かに、相手が明らかに誤解をしているのを糺すのは、特に日本の文化では難しいことです。しかし、その訂正スキル、確認スキルを磨くことが、医療安全の光明になるでしょう。

 

問題解決

   SPEAK OUTの実践

【誰でも間違える】

 誰でも一瞬、抜け落ちることがあります。日本には「弘法も筆の誤り」という諺があります。これは、だからこそ、弘法大師にも臆せず注意を促そうという意味でなくてはなりません。誰もが間違える可能性があるのだから、誰でもが訂正される可能性があり、訂正されることは恥ではなく、その指摘を受け入れ、行動を変容することが重要です。

 このとき、訂正するほうが深く考えない癖をつけることが重要です。訂正にも間違えの可能性があるのだから、おかしいな、と思って指摘してみて、実はあっていたときにも、それを恥と感じないことが必要です。

 まずは反射的に「あれ、それでいいの?」と指摘し、そこで一呼吸置いて、指摘した側とされた側でもう一度、よく考えてみます。たとえ指摘のほうが誤っていても、指摘されたことに感謝し、次にもまた、指摘者になれるよう、指摘するとたとえその指摘が誤っていても気分がよくなる循環を作る必要があります。

 おかしいな、と思っても、相手が目上だと特に、本当におかしいのだろうかと反芻してしまい、そのうちに物事が進んでしまい、また、そのせいでおかしくなかったようにも見えてしまうが、実は最初のボタンがかけ違っていたという例はよくあります。

 指摘はDaniel Kahnemanのシステム1でする、それからシステム2を起動すること。これを自動的に行う習慣を身につける必要があります。

 指摘の練習は、何かを手渡すとき、たとえば「セファゾリンナトリウムですね」と復唱するのは望ましいですが、「どうぞ」とか「はい」とかでもよいので一声かける、動作と音声を必ず連動させる、そして、受け取る側も「セファゾリンナトリウムですね」と復唱して視認するのが望ましいが、「ありがとう」とか「はい」とかだけでも、別の動きを加えることで冷静になれます。

 たとえば、ホットコーヒーが飲みたくて、「コーヒー」と注文したら、「ブレンドですね」とも「ホットですね」とも「はい」とも返事がなかったとき、聞こえなかったのかなあとしばらく待っていたら、アイスコーヒーが出てくる可能性があります。聞き返されなかったら、こちらから念を押すことも大事です。

 うっかりは気づいてもらえば未遂で、修正すれば正解です。間違うことではなく、間違いを看過することが悪と認識し、それこそを恐れる土壌を作ります。間違いを犯さない努力は大切ですが、間違いのすべての段階でリカバーできる能力はもっともっと重要です。スイスチーズのスライスの枚数を増やし、どの隙間でもブロックできるようにする必要があります。

 赤の他人ならズボンのチャックが開いているのを指摘できないというのなら、チームを家族と思うことです。チャックが開いたまま、身内を外に出すのは恥ずかしいはずです。

 指摘スキルだけでなく、被指摘スキルはもっと重要です。嘘か本当かはわかりませんが、メイヨークリニックのようにみんなが楽しく、充実して、チームの意識を持っていれば、なにかあったらいつでも声をかけて、質問してほしいというオーラが出ているはずです。声をかけられるのはうざくてたまらない、質問は後にしてくれというムードが出ていれば言いたいことは言えないでしょう。

【声の音量を上げる】

 手術室で私が看護師や医師に注意することが最も多いのは、声の小ささです。たとえば声を出すのを禁止してひとつの課題をなしとげてチームワークを鍛えるトレーニングがありますが、それはあくまで声の大切さを反映しています。

 指摘したいと思ったとき、普段から声を出していないと、けっして声は出ません。非医療業種と比べ、医療者、特に医者にはにこやかな人も少ないですし、たとえばスターバックスで「おはようございます」や「ありがとう」を元気に言いそうなタイプを見ることはまれです。

 エスラックスの保管庫に鍵をかけるのもたいへん重要なことですが、私はそれ以上に声を出すことが、ノーコストで仕事外にも有効でお得な取り組みだと感じます。まずは挨拶の励行からはじめればよいのですから。

【体で覚える】

 システム1と先に書きましたが、なんにせよ、危険回避行動は脊髄反射でできることが肝心です。頭を使わないとできないような複雑なことをするときには、それを誰かに伝えて監視してもらう工夫が必要です。手術中の外科医を監視する役の一人は麻酔科医ですし、周囲の看護師です。もちろん、逆もしかりです。大規模病院では各専門分野の医者が一人ではありませんから、複雑なことに向かうときは、気軽に助けを呼ぶ習慣をつけたいものです。

   声を出すのと同じことですが、患者取り違えを防ぐタイムアウトの方法を提案します。

【ナラティブタイムアウト】

 最近はどの病院でも術前にはタイムアウトをします。手術安全チェックを行うことで合併症が大いに減ったという研究がある一方で、適切なインストラクションによるチームメンバー全員のトレーニングがないと、チェックするだけでは意味をなさないという結果もあります。多くの場合、タイムアウト時にはリストバンドを確認しますが、私はそれが歯列やヘアスタイルより有効な方法だとは思いません。ドレープをめくって手首ばかり確認して、顔を確認しないのは本末転倒です。顔色や胸の動きを見ないで酸素飽和度モニターばかりを見ているのと一緒です。口元に手のひらを近づけて息を感じようとする非医療者のほうがよほど能力が高いです。

 ときどき、受け持ちの看護実習生がついてくることがありますが、彼女たちは学問的にはまだ無知だからこそ、疾患名で患者を取り扱いません。だからこそ、けっして取り間違えることはないと思います。

 私は手術前になるべく外科医や看護師と、できれば患者の覚醒時に、病名ではなく、患者の個人的な背景、職業とか家族とか趣味とかについて話すようにしています。婚活中だとか、ダンスが好きだとか、公認会計士だとかです。こういう情報は最も個人を特定しやすいものなので、非常に有用です。横浜の取り違えでは、二人まとめての入室でカルテと患者が離れたことが問題とされています。確かに、カルテと患者を常にくっつけていられたら理想的ですが、それができない以上、常に患者とくっついている性質を目安にするのがよいと思います。たとえ認知の異常がある患者でも、その認知の異常の個性を認識しておけば、共有は可能です。また、医療情報ではないことで職種による知識のずれにも対応できます。医者もナースも学生も同じレベルでその人を認識できますし、私たちは普段、社会でそうして相手を特定しています。それこそ、多くの病院が理念に謳う患者の人権尊重にもつながります。いわば雑談である話題から、治療に有用な情報が引き出せる機会は多いものです。

 だからこそ私は、患者取り違えを防ぐためのタイムアウトとして、このナラティブタイムアウトを提案します。患者をチームの一人として受け入れるように、患者の人格や生活を共有し手術に臨めば、術後の患者の生活を想像することができ、どのような術式がふさわしいかという課題にもおのずと答えが見えてくるはずです。

 日本人が苦手とするプライベートな物語によるコミュニケーションが、医療安全にもチームや医療者と患者間の信頼関係にもつながります。なれなれしくされて怒る患者はまれです。それは失礼な接遇とは異なります。うわべだけのそらぞらしい、しかも誤った敬語でよそよそしく尊重されることを臨む人間はいません。大切な人に愛情を持って接することが医療安全につながると考えます。

 

 

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元気な人をもっと元気にするために

めずらしく、感傷的にはじめてみますと、私が臨床で医療をしていて、一番、欲求不満だったことは、お客様(患者さん)に、

「またきてくださいね」と言えないことでした。

もちろん、満足してくださった患者さんの中には、

「次も絶対先生にお願いしたい」

「病気じゃなくても、また麻酔をしてもらいたい」

「みんなにすばらしい先生がいるって伝えます」

 なんておっしゃってくださる方々も大勢いました。

しかし、患者さんにとって、もう一度手術を受ける機会はあまり望ましい将来とはいえません。だから私は患者さんを愛すればなおさら、

「もう来ないでくださいね」と言わなくてはなりませんでした。

疾患を治療する医療機関という特殊性があるとはいえ、安全で快適なサービスを提供する立場からは、また来てくださいね、と言える他のサービス業に羨望がありました。

そんなモヤモヤから、唯一、リピーターを獲得できそうな産科医療に携わりましたが、やはりそこにも不妊治療の苦しみや異常妊娠など、気軽に「もう一度」と言えない事情が山積みでした。

医療機関は健診結果異常所見を含め、愁訴のある患者さんに訪れていただき、愁訴の原因としての疾患を探し、医学を集結して解決する場所ですが、病気があって病院に行き、すっかり元気になって社会復帰という嬉しい経過ばかりではありません。近藤誠先生の主張が非常に有名ですが、「病院に行けば元気になる」のはまるで夢物語だという専門家もいます。それでも、疾患アプローチである医療機関の存在意義は決定的に重要なものですし、医療の介入が必要な段階では、皆様に賢く最高の医療を受けていただきたいと心から思います。そのような相談にも乗っています。

今、私が楽しくてたまらないのは、元気な人をもっと元気にする活動が、病気の人をすっかり元気にするよりも多くの可能性を孕んでおり、エンドレスに介入し続けることができるからです。まず、ポピュレーションアプローチでは病気のある人の100倍以上の人数がいますし、元気な人こそ、どこまでも元気になれるポテンシャルの塊だからです。

ぜひ、今の元気がどれだけ貴重なものかを自覚して、そのすばらしい宝をより輝かせるため、もっともっと積極的に元気になってください。心陽はどこまでもとことんつきあい、お手伝いします。


「上医医國・中医医民・下医医人」

【上医は国をいやし、中医は人をいやし、下医は病をいやす】

中国の陳延之の著書『小品方』から抜粋されて、孫思の著書『千金方』巻一「診候」に書かれている公衆衛生業界ではメジャーな標語ですが、この上とか下とかは順序ではないと私は考えます。むしろ患者さんの力が重要で、病を医者が解決できれば、今度は患者さんが国の問題を解決してくれるかもしれません。私の場合は、若いときは臨床、中年が人材マネジメントと変化したので、晩年はひょっとして、政策立案者になるかも? うーん、ならないでしょうねえ。



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ユニバーサルな解決策を見つける

日本の保険医療制度は、まず病名ありきの疾患アプローチで成り立っています。また、これまでの労働衛生は疾患罹患可能性の高いハイリスク群を向いていました。しかし、会社に貢献してくれているのは、心身の健康自己管理のできている社員です。そして実際は、セルフケアのできる社員が9割前後の多数派を占めているのです。

これからの労働衛生、つまり企業経営のための社員育成は、ポピュレーションアプローチに則らなければなりません。ストレスチェック義務化は一次予防の重要性を強調しています。

疾患群やハイリスク群に目を向け、問題のある社員にのみ予防対策、健康施策を講じるのは本当にユニバーサルな福利厚生とはいえません。

極端な例を言えば、聴覚障害のある社員が困らないよう、社内コミュニケーションをすべて手話と筆談にするとか、視覚障害のある社員が困らないよう、反対に社内コミュニケーションをすべて音声と点字にするとかという方法は、当然、社内に混乱と困難をもたらし、けっしてバリアフリーと呼べるアイデアではありません。肥満社員だけにフィットネスジム利用券や社員食堂サラダ追加権を与えるとか、高額分煙機購入や禁煙外来費会社負担で喫煙社員だけが得するとかは同様によい案とはいえません。

今まさに、よい生活習慣や就業姿勢で会社に関わる社員こそ、最も福利厚生を与えるべき重要な資産です。

現在、できているよいところ、「グッドプラクティス GOOD PRACTICE」に着目し、グッドプラクティスを評価していく過程で、課題はきちんと浮かび上がります。健康診断の有所見者やストレスチェックの高ストレス者ばかりを見ようとしても、グッドプラクティスを抽出していくことはできません。

グッドプラクティスに着目したポピュレーションアプローチによる職場の環境向上や社員の健康管理に社員を参加させることで、社員はセルフケアと同時にマネジメントに参加し、仕事へのやりがいとストレス耐性を強めていけるのです。

ポピュレーションへのリテラシー提供は、社員たちのよいところを更に伸ばします。知恵を得て社員一人一人の社会的・身体的・心理的健康セルフケア能力は更に向上し、組織の実力を高めます。

 SHIGN(シャイン)の利用で、個人情報管理を通した自己責任能力が浸透し、社員のセルフマネジメントへの強い意識が企業マネジメントに直結するのです。

熱狂的遵法精神の落とし穴

産業保健専門職によるマネジメントの重要さが広く浸透しないのは、ほかならぬ、我々、産業保健専門職の啓蒙活動の怠慢です。お詫びして反省します。


それでも多くの企業が健康診断を実施し、産業医を選任してくれているのは、企業意識の高さでしょう。

その意識が具体的に、なぜ健診をするのか、なぜ産業医を選任するのか、に積極的に向き、よく考えたらいらないんじゃないか、と思ったら、やめちゃってもいいんです。


大切な資源を割いてまで、しなければいけないことなのか、他に優先するべきことはないのかと、他の経営判断同様、シンプルに考えればいいのです。


そんなこといったって、福利厚生とか、社員の健康とか、遵法精神とか大事じゃないか、と反論が来るでしょう。

確かに大切なのは企業の健康、そしてその最重要資源である社員の健康です。


それでは健診すれば、社員は健康になるのでしょうか?

いったいそれは、どんなからくりなのでしょう???


これから義務化されるストレスチェックも同じです。

くりかえし書いていますが、「法律だから」が唯一最大の動機なら、おそらく、実施コストと実施時のプレゼンティーズムがかかるだけでしょう。


「きまりだからやるんだ、しかたない」と言うより、「社員を愛しているから違法だけどやらない」と言ってみたほうが、人気が出るんじゃないでしょうか?


法律を守るのは確かに大切なことです。

社員管理関連では、労働基準法第5条「強制労働の禁止」が罰則で測った場合、最も重要とされています。

罰則は10年以下の懲役、または300万円以下の罰金です。

「使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神または身体の自由を不当に拘束する手段によって、労働者の意思に反して労働を強制してはならない」というものです。

暴行、監禁などはなかなかしづらいでしょうけれど、なんらかの方法で精神の自由を奪って管理する結果を招いてしまいそうになる現実はあります。

実はこういうリスクを避けるためにこそ、産業保健専門職のマネジメントを適応するチャンスだと思います。


さて、次の段階は6ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金でして、①安全衛生教育実施違反、②病者の就業禁止違反、③健康診断等に関する秘密漏洩の3項です。


①教育の実施が安全衛生の向上につながることは言うまでもありませんが、はたして、健康診断以上に安全衛生教育が実施されているでしょうか。

それならどうしてやるだけでは健康向上に直結しない健康診断がこんなに実施されているのでしょう。

なぜ世界で日本だけに、労働者の法定健康診断が存在するのでしょうか?


②次に簡単なクイズです。

病者の就業禁止を守るため、インフルエンザの対策として効果的なのはどちら?

A)インフルエンザワクチン全員接種

B)インフルエンザウィルス感染全員診断


③健康診断に関する秘密が絶対に漏れない方法は、ズバリ、健康診断を実施しないことです。

むろん、それがベストな選択肢だと経営者は思わないでしょうから、実施するとして結果をどう管理するのか、に思い至らなければなりませんね。

大切な社員の大切な個人情報ですから、私は個人情報分散管理と産業保健専門職による管理が望ましいと考えています。


3段階めは、懲役なしの50万円以下の罰金で、健康診断の実施、産業医の選任を含む11項目です。

ちなみに義務化されるストレスチェックは実施違反の罰則はありません。


最も頭がよく、決断力に富む経営者たちが、産業保健問題では判断に妥当性や信頼性を求めない原因には、日本における医療・健康部門の聖域化という問題があると思います。

しかし、時代はすでにマネジメントの一環として社員の保健を議論するときに達しています。


産業保健において経営者がなにをなすべきかを、傑出した頭脳で思考する機会が増えれば、日本の産業保健はもっともっと進歩するはずです。


上記、クイズや問いかけの答えもかんたんに見えるでしょう。

クイズの回答やご相談はいつでも弊社までお問い合わせください。


インフルエンザワクチン効果とストレスマネジメントの関係

インフルエンザワクチン接種予約シーズン到来です。

ワクチン接種とMBSR(マインドフルネスストレス低減法)を応用したストレスセルフマネジメントの両方を提供していますが、両者に関連するおもしろい研究があります。
インフルエンザワクチンの効果は接種後の抗体価の上昇で測るべきですが、当然、人によって抗体価の上昇には差があります。たとえば、2回接種の意義などをこの抗体価上昇度で検討することができます。(大人の場合は意味がないという先行研究の結果があります)
MBSR
8週間トレーニング実施中に、抗体価の変動と左前頭葉の脳波を見た研究があります。
左側前頭葉のEEG については、MBSR 実行者は、ポシティブな情動の生起に対して、訓練前より訓練直後において活動が上昇しました。ワクチンの投与にたいする抗体の量は、MBSR 実行者は4週目から8週目にかけて増大が見られました。また左側前頭野の活動と抗体の量に相関が見られました。
心理的な介入と脳波は想像できるけど、すでに接種した後の抗体価が上昇するって興味深いなあ、と思いました。

免疫と心理(気分、情動)の関係は先行研究でたくさん証明されています。

インフルエンザワクチンは企業負担で接種できることが多いと思いますので、せっかくですから接種して、さらに自分のストレスレベルをコントロールすることで効果を上げてください。

接種+ストレスリダクションのサービスをしているのは心陽だけだと思います。

インフルエンザワクチンの効果は一部研究では10%ともいわれ、微妙な数値ですが、昨年、一昨年をみると、心陽で接種した社員のうち、効果発現期間中に発症したのはゼロです。

「心陽のインフルエンザワクチンは効く」と、被接種者の脳が信じると効果が出るのが、脳のすごいところです。世界で一番の万能薬はプラセボです。外から何かを足すよりも、内側で形成することがいかに重要か、ということですね!

かっこいい経営者のストレスチェックスタイル

経営者、および社員の健康管理部門責任者各位

 

本年12月よりストレスチェック義務化の労働安全衛生法改正法が施行されます。

実施の義務には社員への説明、および周知の義務が含まれています。

 

さて、命じられたことをただなぞるだけ、意味がわからなくても質問せずにわからないままこなす社員と、周囲と充分なコミュニケーションを取ると同時に、自分で考え自分で成果を上げて企業に貢献する社員のどちらが貴重な人材と考えますか。後者をより評価する土壌こそが、よりよい経営につながるのは明らかですね。だからこそ、法定ストレス実施者は導入を経営の一環として捉え、意識的に行い、社員の模範になる必要があります。

 

全社員を巻き込む変化に至る経営判断として、ストレスチェックの実施や結果分析を通し、企業がいかに成長するのかという目標をきちんと計画してこそ着手する意義があります。勤務時間に行うのですから業務の一部です。社員からの質問があれば、明確に返答できなければなりません。経営者は社員に、「法律だからしかたない」という幼稚なエクスキューズをけっしてするべきではありません。もし、幼稚なエクスキューズを業務不全に上乗せする企業風土を避けたいならば。

 

職場組織におけるストレス論の判断材料にするべき研究は、ストレスパフォーマンス曲線です。管理者はユーストレスとディストレスの違い、急性ストレスと蓄積ストレスの違い、プレゼンティーズムとアブセンティーズム、ワークエンゲイジメント、メンタルヘルスの基礎知識など社員心理とパフォーマンスの関係を事前に十分に理解し、各社員に求めるパフォーマンスの質と量を設定した上でチェックを行いましょう。結果に応じ、環境改善、相談・援助・啓蒙管理、配置転換などで職場のディストレスを排除し、ユーストレスを拡大し、各社員にストレスレベルのコントロール能力を与え、それぞれのパフォーマンスを維持、向上させることで生産性を上げ、経営を発展させます。

 

職場以外由来のストレス(個人的な問題)が社員のパフォーマンスに影響している際は、プライバシーに配慮(秘密厳守)しながら心理・医療専門職のカウンセリングやアドバイスが受けられる機会を提供し、解決を目指します。

 

法定ストレスチェック実施義務を果たしながら、社員にストレスとパフォーマンスに関するリテラシーを与え、バイオ・サイコ・ソーシャルすべての健康不全の一次予防とし、生産性を向上させる「シャイン」への参加をぜひご検討ください。

事前に実施者への導入コンサルティングをいたします。

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セルフケアこそ人助け

美しくなりたい、若返りたい、健やかでありたい、そして知りたい。

成熟した社会人が幸福を希求するとき、最も強い欲求はこの4つであるといいます。

 

まずは自分を知ること。

ありのままの自分を知ってはじめて、自分に必要な次のことを知ります。

自分を知覚する手段、その結果を分析するための知恵、

優れた点を維持し、伸ばす方法、

欠点を克服する、あるいは欠点を補う対策、

知るべきことが溢れてきます。

それを一つ一つ知っていく喜びは何にも勝るものです。

知ることが自分を幸せにする、そしてその知恵は必ず、

自分を健やかにし、若返らせ、美しくすることを知ってほしいのです。

自分が自分を知り、健やかになり、若返り、美しくなるとき、

周りの誰かの知識や健康、若々しさや美を奪うことはありません。

それどころか、知識に基づく健康は周囲を幸せにします。

自分自身に意識的であることが、実は社会で責任を果たすことに直結します。

セルフケアは自らを助け、他者を潤し、社会に貢献します。

セルフケアこそ利他であり、公共です。


「先も立ち、我も立つ」「三方よし」「ともに生き、ともに栄える」

300年以上前から日本の商いの道は、社会的責任を説いていたといえます。

まず、社会人として一番簡単にはじめられ、一番効果をあげられるのはセルフケア、

自らを知って自らの健康を獲得し、維持することです。

 

情報や知識はお金と同じように動くといいます。

ポジティブなものを身につければポジティブなものが寄ってきます。

真実、公正、魅力的、ユーモアがある、興味深い、スタイリッュ・・・・・・

似たような種が集まります。

これは人も同じです。

セルフケアがセルフケアを呼び、社会にポジティブスパイラルを生むことは

容易に想像できるのではありませんか。

 

そのセルフケアのお手伝い、セルフケアの質と量、そして効率を上げる手伝いをするのが心陽です。

 

本人以外には本人を動かすことはできません。 

我々専門家はその作業にほんの少し力を貸すだけです。

心陽では個人の医療および健康情報を本人が分散管理する手助けをし、

企業には集合としての情報を分析してお伝えし、対策を講じます。

 

本人力が社会を動かす唯一最高のエネルギーだと啓蒙することこそ、

心陽の果たすべき使命だと信じております。

 

自分のために大切な命、すなわち脳を使う時間を、ぜひ有効にご利用ください。

 

  

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ポピュレーションアプローチ

本日は重陽の節句です。

中国で陽は奇数、奇数は偶数より上位です。

重陽はその最大数が重なるおめでたい節句です。

奇数が重なると、元旦、桃の節句、端午の節句、七夕とイベント日になるのです。

心陽の陽にまつわる大切な日ですが、台風上陸で太陽の姿は見えませんでした。

天候は誰にも平等ですから、ポピュレーションアプローチと言えますね。(こじつけました)


ポピュレーションアプローチを謳う弊社ですが、やぱりわかりにくい、と感じている方は多いのではないでしょうか。


単純な例では

太っている社員(たとえばBMI>25)だけに万歩計をプレゼントするとか、

喫煙習慣のある社員だけに禁煙外来診療費を負担するとかが

ハイリスクアプローチです。

コストを考えると、社員にドーナツやタバコを買ってあげるのと変わりません。

(会社のお金を、誰が使うの? という視点です)


健診結果がD判定の人、すでに疾患があり治療を必要とする社員に、

二次健診代や治療費用を負担するのが疾患アプローチです。

私たちは、すでに保険料と税金で他の国民の医療費を負担しています。

医療費全体が膨れ、やはり会社のお金は具合の悪い人に流れます。


同じ脂質異常でも

疾患のある人には通常の医療を受けてもらい(自己負担額はきちっと自己負担する)、

ハイリスクの人には自ら生活習慣を気をつけてもらい、

すべての群にあまねく代謝などの生理学や予防の知識を与え、

社員食堂でバランスのよい食事をした社員や、適度な運動をした社員に、

インセンティブを与える方法が、ポピュレーションアプローチです。


健診で所見だらけの不健康社員より、オールAの社員のほうが単純に健康度が高く、それはセルフケアのたまもの、そしてセルフケアはリスク管理能力の現れと想定することができ、最も生産性が高く、会社への貢献度が高い社員である可能性があります。

そんな社員を無視して、数値の悪い社員が恩恵を多く受ける福利厚生はもう古い。

また、疾患群やハイリスク群に属していても、自ら律し、成長しようと行動変容する社員は

ちゃんとインセンティブを受けることができます。


たいせつな社員を輝かせ、健康産業参入を可能にする健康管理部門の立ち上げは、

ぜひ、ポピュレーションアプローチの心陽にご相談ください。

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福利厚生コストの値踏み

外部EAPの中には、24時間無料健康相談窓口を設けているところが多く、ほとんどの場合、

「相談内容については秘密厳守、会社など他人に知られることはありません」

と付記されています。

福利厚生の一環として社員にこのサービスを利用させようと思う事業主の気持ちはどのようなものでしょうか。

社員のプライバシーを重視しつつ、悩みを解決してくれたら嬉しい。そういう機会を与えることで、社員の愛社精神や満足度も高まるだろうということでしょうか。

まず、大切な社員を外部の相談員にゆだねるなら、その相談員がどのような立ち位置で、どのような目的意識を持って、面談に当たっているのかを明確にする必要があると私は思います。

社員のための福利厚生は、企業経営の一環です。社員が相談によって問題を解決し、安心し、より仕事に集中できるようになれば、生産性は上がります。生産性が上がれば、仕事への意欲ややりがいが増し、昇級するチャンスもあるでしょう。そのため自己管理に努め、企業への満足度が上がり、更に生産性が上がっていくという好循環に入ります。社員それぞれと同時に企業も成長し、社会貢献を増やし、企業として本来の責任を果たすことができるでしょう。

そのように意識的な経営者なら、ただなんとなく外部EAPに頼るという選択には至らないはずです。法定健診も、ストレスチェックも、実施するだけではなんら変化はなく、実施そのものがアブセンティーズムになるだけです。産業医の選任もEAPとの契約も同じことが言えます。

安易にEAPと契約する前に、そのアクションの先に何があるのか、社員を、企業を、いかにプラスに変容させるのか、そのビジョンがないまま、社員を巻き込む決断をするのはできるトップとは言えない、と私は考えます。

サービスの価格が高いか、安いか、はサービスの内容によります。1000円の肉まんと2000円の腕時計を比較しても無意味です。愛する社員を束ね、輝かせる企業のトップだからこそ、意義ある値踏みをしてほしいのです。

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インフルエンザワクチン接種

インフルエンザワクチン接種の時期が近づいてきました。

毎年、集団接種に備えて、契約企業の衛生委員会でインフルエンザの講義をしています。

心陽では、一人一人の体が異なる有機体である以上、ベストな健康維持方法も異なって当然という考え方をしています。

その上で、介入そのものが心身ストレスにならないポピュレーションアプローチを主な手段にしています。

医療行為であるワクチン接種はその視点からは異色な介入であり、講義スタイルのインフルエンザリテラシー浸透のほうが、心陽らしい介入ですね。

どんな介入であっても、まず批判的に検討してみてから、自己選択で行動に移すことです。この手順そのものが最重要であることは常に変わりません。

リテラシーは3段階、まず、自分が理解する、次に相手に伝える、そして批判する、このステップの先に行動変容があるわけです。

リテラシー強化の素材として、いくつかお勧めのページを記載します。

わかりやすく、信用できるのは毎年厚生労働省が出してくれる

「今冬のインフルエンザについて」 (2014/15 シーズン) 

そして、国立感染症研究所の諸資料です。

私はこの2カ所からデータを取ってくることが多いです。

国際派はこちらもどうぞ。


インフルエンザワクチン接種のリスクから考えましょう。

インフルエンザワクチン接種のリスクから考えましょう。

まずは医療機関受診や接種料金などの手間とコストです。

それを企業の福利厚生費や心陽の集団接種で解決する方法は個人にとってはアリですが、企業にとってはどれくらい投資の意味があるでしょうか。

まず、目的を考えましょう。社員のインフルエンザ罹患率を下げる、下げることで生産性の低下を避ける、下げることで感染の連鎖を避ける、社員が世間で感染源になるのを避ける、罹患後の症状による社員の身体ストレスの低減などなどがあるでしょうが、まず明確にします。

効果を大きく見積もるのを避けるため、試算には効果の出づらい数値を使います。

実際は研究対象集団の年齢、地域、シーズン(年度)によってばらつきがありますし、顕在感染を受診歴でしか測れないという制限があるので、罹患率は現実の感染率より極端に低く見積もられる可能性が高いです(効果はより大きくなることが予想されます)。

今年、値上がりが予想されるワクチン接種料金は4500円、介入なしの場合の罹患率7%、ワクチンの効果30%、一回受診による検査・治療費が600点、健康保険3割適用で1800円、プレゼンティーズムは抜きにして、アブセンティーズムを3日分とします。自社独立健保組合なら企業コストとして医療費7割とし、有給扱いなら6日分になります。感染=受診=欠勤の仮定です。

従業員数をn人、平均日給をp円とします。

ワクチン接種コスト 4500n円(出張によりアブセンティーズムはゼロと仮定)

接種により減少する患者数 0.049n人

削減できる医療費 294n円

削減できるアブセンティーズム 0.147np円

ワクチン接種コストを有給ではない場合の就業停止(就業規則への明記が必要)とした場合、平均日給が30600円以上なければあわないということになってしまいます。そんな会社は滅多にないですね。

ただし、社員の目線でみると、接種料金が会社負担であれば4500円分のサービスを受け、6000円分の支払いと強制休業を免れるという非常においしい状態ですから、企業の福利厚生に対する評価が高まり、愛社精神が上がることでしょう。

ここでは罹患率を7%と計算していますが(これは実際に発表された研究の罹患率、ワクチン摂取率、ワクチン有効率から計算した最も低い数値です)、学級の過半数が罹患して休校になるなんて報道が毎年ありますし、企業でそれが起こる確率が非常に低くても、絶対に起こしてはならない事態ですね。

過半数になれば罹患率は50%以上になりますが、実は、この罹患率をたった1%増やした8%にあげ、接種料金を心陽特価の3080円にして計算し直すと、元の取れる平均日給が国内の平均日給を下回るのです。そして協会健保による接種補助(1500~3080円/人)を利用すれば、最初の仮定でも国内平均日給でおつりがきます。


インフルエンザワクチン接種には手間やコスト以外のリスクもあります。穿刺による痛みなどのストレス、血腫、出血、感染のリスク、ワクチンによるアレルギー反応などです。ワクチンには精製卵黄レシチンが含まれますので、過去に卵黄によるアレルギーが明らかな方は注意するべきでしょう。鶏卵アレルギーの方に多い原因は卵白やオボムコイドなのですが、この機会に調べてみるのも一つの手です。(検査後の行動を規定して、予測して検査を受ける例)

エチル水銀系防腐剤のチメロサールを敵視する人もいますが、成人で問題になる量ではありません。心陽ではチメロサールやホルマリン無添加の製剤を使っています。

(チメロサールについてもっと知りたい人はこちら

参考として、医療従事者では必ず打つ人、決して打たない人がいますが、それぞれ持論を持って結論を出しています。医療機関では職員に対し、概ね接種を推奨しています。私自身は毎年打っています。

添付の図はラブレ菌による研究から引用しています。乳酸菌などいわゆる健康食品、バイオジェネティクスの効用を主張しているメーカーもあるようです。


企業側のリスクマネジメントとしては企業内パンデミックを防ぐ、社員の衛生配慮義務を果たす、愛する社員を高熱や痛みから守る、全体としての生産性低下を防ぐ、企業努力に共鳴する社員の士気向上などの点から、ぜひ、集団接種をご検討くださるのがよろしいかと思います。その際、接種を強要することはできませんので、ご注意ください。


まよったらまず、ご相談ください。



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福利厚生による健康対策は不健康な人のためのもの?

心陽のサービスはポピュレーションアプローチ。


集団の1%はすでにある病気になってしまっている疾患群、その約10倍がある病気になる可能性がそのほかの人より高いハイリスク群、残り、つまりそのまた約10倍の90%がポピュレーションです。

当然、集団や疾患により割合は変化しますが、シミュレーションとしてこの過程(1:10:100)は、概ね当てはまります。


医者のくせに、具合の悪い人を対象にしないの? と思われるかもしれませんが、疾病に罹患した人を診るのは医療機関の医療従事者の仕事です。


心陽は元気な企業の元気な社員をもっと元気にする会社です。


福利厚生として、ハイリスクアプローチをしていくことは、企業にとって非常に重要な責務です。特に企業規模が大きくなりコラボヘルスができる場合はなおさらです。心陽のパートナーである進化計画は、この分野で大きな結果を出してきました。


しかし、大小問わず、企業にとって一番の財産は、しっかりとセルフケアをして、元気を保って、バリバリ働いている社員のはずです。



たとえば、メタボ対策のため、BMI値25以上*の肥満社員全員に万歩計と体重計、そして、「必ず痩せる」と評判のダイエット本を3点セットで配るというアイデアを例にしましょう。

ちなみに、この3点セットの仕入れ価格は、一人につき5,000円だったとします。

200人の企業で、肥満社員は20%の40人でした。**


さて、ずいぶん柔軟で話のわかる事業主だな、と思いますか。 

この事業主は公平ですか。

この事業主は社員の健康に5,000×40=200,000円の投資をしたことになりますが、その価値はあるでしょうか。

事業主はこの投資額でどんなコストを減らし、どんな利益を得ることができるでしょうか。

単純に肥満社員から、「社長はいい人」と思われるだけだったとしたら?

非肥満社員はどう思うでしょう?


もし、あなたが身長165cmで、68kgだったとしたら、

そして、ちょうどウォーキングしようかななあと思っていたとしたら・・・

かっこいいスニーカーでキメたいなあと思っていたとしたら・・・


 行動変容の手前で偶然、万歩計が手に入れば、帰路からウォーキングを始めるかもしれませんね。

しかし、残念ながらBMI値は25にわずかに足らず、セットはもらえません。

しかも、あなたと全く同じ身長の同僚は、68.1kgでセットを手にしているではありませんか。

昨日だったら、1時間前だったら、もう一度体重計にのったら、逆転しているかもしれませんね。

このとき、自分のほうが健康で、同僚は不健康でかわいそうだから仕方ない、社長の英断は当然だ、って思えますか。


おかしいと感じたとしたら、全員にこのセットを配るべきだと思いますか。

そもそもこのセット、肥満社員はもらってどうすると思いますか。

メタボリスク社員へのプレゼント、果たして対策として機能するのでしょうか。


わざわざお金をかけてやったのに、3ヶ月後、肥満社員は全く痩せやしないし、肥満社員の割合が増えています。配布時は25未満だったから社員から、僕にもお願いしますという声ばかり届きます。

セットをもらったのに、体重が全く減らない~増えてしまった社員の給料から5,000円を天引きする! と事業主が言い出したとしたら??? これは立派な違法行為ですからいけませんね。


さあ、それでは予算200,000円、もしくはそれ以下、それ以上でほかにどんなメタボ対策があるでしょうか。


何かを買い与えるのであれば、たとえば非肥満者だけに健康体型を維持する何か、もしくは現金を与えるというのはどうでしょうか。予算が同じなら、一人1,250円分を与えられます。また、肥満者には万歩計のみ、非肥満者は選ぶことができる、もしくは現金という方法もあります。

事前の体重は問わず、エントリーした社員に万歩計を与え、設定目標値をクリアさせるゲームをするという手もあります。

社員全体に「メタボリテラシー」を高める講習会、もしくはEラーニングを提供する方法はどうでしょうか。

かなりつっこんだメタボリテラシーを吸収させた後、希望者の血中アディポネクチン濃度を測ってみるのはどうでしょう。

勉強より運動あるのみ、全社員へのピラティスレッスン、ヨガレッスン、ウォーキングレッスンなどはどうでしょうか。継続しうるエクササイズとして、電車待ちのホームでできる呼吸法なんて手もあります。

BMI高値ばかりに着目していますが、異常低値はほっておいていいですか。


どうでしょう。


ポピュレーションアプローチは全社員に提供します。

メタボに因するプレゼンティーズム、アブセンティーズム、メタボ解消、あるいは栄養改善、運動指導でもともと100%働けていた社員の生産性がそれ以上になる報酬、このすべてを計算して、「買い」だと思う方法に経営者は投資するべきです。

多くの場合、今、きちんと自己管理ができている社員の潜在能力を伸ばすほうが、企業は得をします。


心陽では様々な対策のコストシミュレーションを提供します。

安かろう悪かろうのつまらない産業保健から、一歩進んだ洗練されたヘルシーカンパニーになってみようと思いませんか。


参考

*BMI(Body Mass Index) = 体重(kg)/身長の2乗(㎡)

**平成24年 国民健康栄養調査概要より肥満者割合 男性29.1%、女性19.4%




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事務所を移転しました

無事に移転し、新天地での新事業がスタートしています。

株式会社進化計画という心強い味方を得て、

簡単にハッピーになるコツを皆さんに伝えていきます。


意味のない医療の礼賛や垂れ流しを消費者も提供者も自粛して、

ポジティブにリテラシーを高めることで

よりよい仕事をし、よりよい社会を作り、

美しい日本を再認識していきたいです。


お祝いに美しいお花をいただきました。

どうもありがとうございます。


写っていませんが、大きなパキラもあります!

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小論文「私は医療をこう変えたい」

1200字以内という課題に対し、ぴったり1200字で書きました。

 

 現在の意味合いのままの医療が崩壊することは確実である。医療機関や医師をはじめ医療従事者の数と医療を受ける人数を数えてバランスを取ろうと医療提供を拡大することを続ければ、需要数がピークに達したあとには医療過剰が訪れる。こういう医療政策は姑息的な延命治療にすぎない。

 実際に医療が量的に不足しているとは思えない。医師のみが医療機関でのみしか行えない医療は確かに存在し、この部分をより高度に発展、充足させていく必要はあるが、それは医療全体の数%に満たないのではないだろうか。その状況を変えないまま、医師や医療機関の数を増やしても、コアな医療の全体比が小さくなるばかりである。医師でなくてもできる仕事であっても医師をあてなければいけない業務には、スキルにかかわらず高額な人件費が発生する。医療機関は営利を求めてはならず、医療従事者たちには企業の一員としての意識はない。非営利とはいうが、高度医療と程遠いクリニック経営で金儲けにいそしむ者は多い。医師たちの意識変容、行動変容に道筋をつけないまま、いたずらに数を増やしても、不必要な部分が拡大するにすぎない。

 だからこそ、医療従事者や医療機関への障壁を外すべきだ。世間は医療業界を聖域視し、医療業界は隔離されることに慣れきっている。狭義の医療、すなわち本来の医療を極限まで小さくし、より優れた高度医療を究める一方で、名称はヘルスケアでも健康づくりでも構わないが、広義の医療の領域を可能な限り拡大するべきである。狭義の医療に専心する者や施設には従来通りの恩恵を与え、広義の医療にはさまざまな専門分野の参加を促す。そして広義の医療におけるプレイヤーはその能力によって評価されるべきであり、資格で賃金を左右されるべきではない。先端医療に邁進する気概もなく、能力に見合う正規の収入に不満な医者は無用だ。

実際に医療のカタチを変える際には、ITイノベーションが有効である。国のIOHH構想が発表されたが、まさに真の所有者である国民一人一人が自分のレセプトデータ、過去のカルテ、健診結果などのEHRと生活習慣に関わるさまざまなPHRを保持するべきである。個人情報と健康について啓蒙が必要ではあるが、個人情報と健康こそ他人任せにするべき資産ではない。技術的には各段階がクリア出来ているが、統合できていない。医師会や定期健康診断制度が、統合のハードルになる既得権益としてではなく、大規模な情報やネットワークの宝庫として統合に機能するのが理想的だ。

課題としてはそのシステムを使いこなす国民の意識改革だろう。健康の意味を問い直し、セルフケアを社会貢献と捉える必要がある。健康情報の意義を理解し、その獲得と管理の重要性をわかりやすく伝える手段を整備しなければならない。

私は医療の大部分を広義の医療に変えたい。そしてそれを実現する方法は医療のエンドユーザーである国民の意識と行動の変容にほかならないと考える。


今週は健康経営銘柄22社の発表、IOHH(Internet of human Health)構想」の発表と心陽の目指す未来にとって心強いニュースがありました。

スマートホンやiPadなどがあれば、いつでもどこでも自分の体と向き合える、受診もできる、労働衛生にも参加できる、それはもう、技術的には実現しています。
医療崩壊を医領開放へ、インターネットで健康社会へ、さまざまなスローガンを掲げた医療ITの精鋭企業が跳梁跋扈しています。心陽の使命はそんな医療幕末維新の志士たちと協力しあい、自己管理、自我自覚で勝ち取る健康な社会を実現することです。ワクワクします。


睡眠ノート

顧問先企業に依頼される講習の話題によくあがるのが睡眠です。

 

大学時代、唯一覚えている基礎講座の授業は生理学の体内リズムです。

メラトニン、照度、体温の関係は興味深いものでした。

 

そして臨床医になり専門科として選んだのが麻酔科。

一般的には「眠らせ屋」だと思われがちな麻酔科医ですが、麻酔の鎮静と睡眠には共通点と相違点が同時に存在します。

そうはいっても意識の有無や、脳や筋肉の休息という視点で多くを学び、多くを経験しました。

 

実生活ではあまり眠り上手ではありませんでしたが、産業保健を専門として勉強し、各企業で講義をするうちに、名人とはとても言えませんが、都度、自分の眠りを評価できるようになりました。

 

圧倒的な仕事量で眠る時間が確保できないビジネスマンたちは、短い時間で効率的な睡眠を取る魔法を教えて欲しがりますが、残念ながら、そのような方法はありません。

それでも、睡眠の原理を知り、コントロールすることで、日中の仕事の能率が上がることは間違いありません。

 

簡単な見える化として、睡眠ノートを作りました。

今後はより使いやすい形を模索し、どんどん使って標本を増やしたいです。

 

 

 

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カリスマ産業医 カリスマ労働衛生コンサルタント

なーんて言葉が流行ってもいいはずなのに全然聞かないのは、それだけ頑張っている労働衛生コンサルタントがいないから、だとは思いたくないですね。

カリスマ労働衛生コンサルタントといえば、誰もが石田陽子の顔を思い浮かべるよう、情熱と理念をもっともっと育てて、毎日の業務に反映したいです。

 

カリスマという言葉から想像するのは安定志向の現状維持より、改革を得意とするタイプではないでしょうか。

当然、勝負に出る機会を増やすと、当たりを掴む可能性と同時にリスクが増えます。

しかし、恐れることはありません。

リスクヘッジの専門家が労働衛生コンサルタントなのですから、ぜひ、企業を思う皆さまは、名参謀として活躍しうる労働衛生コンサルタントを選んでください。

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Good Diet

昨年私はダイエットをしました。

ダイエットは本来、食事療法、あるいは食事そのものという意味で、日本では一般的な「単純に痩せること」あるいは「痩せるためのテクニック」という意味合いはありません。

りんごダイエットはまだしも、骨盤ダイエットというのは本来、おかしな表現なのですよね、言語として。

骨盤を食べるわけではありませんから。

といっても冒頭の私のダイエットは食事だけではなくほかの生活習慣をも含めた脳の整理整頓です。

脳を整理することで、体重も骨格も血液も配列が整う。

宗教じみたことを言う気は毛頭なくて、実際には私も食事に気をつけたり、運動をしたりしたのです。

体脂肪率が一番大きくて10%減るほど数値的成果があったにもかかわらず、減量前後で全く見た目が変わらない、と言われてしまうことがあまりにも多いので、

そのときは脳や血液が整ったのだと答えることにしています。

普段接する方々にも減量の必要性を解くことが多いのですが、やはり、なぜ減量が必要なのかを明確に提示できなければ助言する権利がないと考えます。

理論なくして提案はありえません。

筋の通った減量指導にご興味のある方はいつでもご連絡ください。

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長時間労働の罪

不思議なのは、はやりに任せて、メンタル不全ばかりが取り沙汰されていること。

もちろん実際に、社会人のメンタル不全の罹患率は増えているから、自殺者数、長時間の過重業務での労災認定者数、休職者数など、すべての統計で数値は右上がりです。

しかし私は、依然として働き盛りかつ働き過ぎの社会人の死因として、脳・心血管障害が大半を占めていることを忘れたくはありません。

社会のシステムとして、法律や統計的事実が拠り所となる前提ならば、医師として、医療従事者としては過重労働と精神疾患の関係よりも、脳・血管障害との関係が深いとはっきりと宣言できます。

マスコミに扇情されることなく、常に静かな事実を見据えて、労働衛生に取り組む姿勢を持ちたいものです。

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良き友

誰もが知っている古典のスタンダード、方丈記。

日本の国文学教育(専門分化してからは知りませんが大学教養課程くらいの範疇で)ってかなり乱暴だと思います。

どういうわけか多くの人が、枕草子、源氏物語、平家物語、方丈記、東海道中膝栗毛、破戒・・・・・・・・・・

なんの脈絡もなく「文学史のテストに出る作品」というカテゴライズで記憶している。

出だしと作者を覚えておしまい。

これで日本文学を好きになれ、面白がれ、というのが無理な話。

方丈記を好きなのは、なんとなくやけくそなところ。出家しているから身分はあるけれど、いわばニートがワンルームで思いつくままにいろんな話題をレポしちゃう適当なブログ。

当時のオタクの神的存在だったのでしょうか?

 

第117段にこんな句があります。

 

一には、物くるる友。二には、医師。三には、智慧ある友。

 

医師は医師と読んだのでしょうが、この3つの条件、ちょうど満たしているのがこの私です。

賢明な皆さんは、自社の向上のためにより良き友との付き合いが肝心だと自覚していらっしゃるはず。

専門的な回答そのものではなく、誰とどう付き合ってズバリ解答を最短距離で得るか、

その道筋を決断するのが、管理側に求められています。

ぜひ一度、お話ししましょう。

 

と売り込んでおいてなんですが・・・・・・

同段で鴨長明は、友とするに悪きものを7箇条挙げておりまして、その中に、

「酒を好む人」が入っています。これは困った。

でも、当の長明さんも嫌いじゃなかったみたいです。

 

 

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君主として参謀を利用する

産業医として衛生委員会で労働衛生のしくみを説明しているとき、労働安全衛生法が徹頭徹尾、事業主に対しての義務を定め、事業主に対して罰則を規定するのを再認識し、事業主の社会的責任は現実としても期待値としても非常に大きいと痛感しました。

さしずめ産業医は君主にとっての参謀だなあ、と思いつきました。

参謀は優秀に越したことはなく、うまく用いれば国の発展に大きく貢献します。

現代に名を残すいにしえの名君には必ずや並び称される参謀が控え、名君を名君たらしめる一翼を担っています。

しかし、参謀は所詮参謀。名将の名馬同様、主人故に尊敬され、重宝されても、あくまでも使用人です。

事実、どんなに無能でも君主が倒れれば国は滅びる。簡単に能力性で交代はできない。

頭領の首を落とされれば負けです。

一方で、いかに有能でも参謀の首は取り替え可能です。

代えがたいのは君主であり、国を富ますのは君主の器。

そのうえで君主と参謀の相性は非常に重要。

 

事業主が事業をより発展させ、社員に充実を与えられるよう、裏方として出来うる限り知恵を絞りたいものです。

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麻酔科医と労働衛生

第43回産業医学講習会を受けてきました。

 

冒頭で、John Snowの名前が出てきたのでびっくりしました。

麻酔科医なら誰でも知っているスノウですが、その名が労働衛生を学ぶ場の最初に、

産業医学の父と言われるラマツィーニの名とともに登場したのは、私にとって

衝撃的かつ示唆的な、非常に感慨深い事件でした。

 

ラマツィーニは1633.11.05-1714.11.05のイタリアの医者で、

職業と疾病の関係、そして労働衛生管理の重要性を世界で最初に提唱した偉大な先人です。

「働く人の病」は当時6ヶ国に翻訳されたベストセラーとなり、現在でも広く読まれています。

 

スノウは1813.06.15-1858.06.14のイギリスの医師。

不思議な偶然ですが、ラマツィーニには誕生日に、スノウはその前日に亡くなっています。

疫学的先駆者としてコレラが空気ではなく水を介して伝播することを証明した功績で講習では話題になりましたが、

麻酔科領域では麻酔の科学的根拠の究明に尽くし、感覚器機能の定量化を果たし、

ヴィクトリア女王の二度の無痛分娩の主治医を務めたこと、

そしてなにより、専門性を強調すべき職業としての麻酔科医の地位を確立するために邁進したことで知られます。

非常なアイデアマンであり、ダ・ヴィンチ的な大いなる頭の良さを有していた人物だったでしょう。

疫学的な俯瞰の視野と指先の巧緻な精密さを同時に発揮し、

研究や動物実験の結果をさまざまに分類し統計化し、卓抜したひらめきで多くの意匠を凝らしました。

そしてそういう知的資産によりきちんと特許を申請し報酬を得ることをしっかりと確立。

といって、決して金儲け主義というわけではなく、彼を端的に評すると、

「真実だけを、しかも名誉や利益を考えずに本当の真実自体を追い求めていた人物」だそうです。

 

なぜ、私が労働衛生分野でスノウの名を聞いてそんなに興奮したかというと、常々私は、

麻酔科医こそ産業医にふさわしいと考え、自己宣伝しているからです。

 

麻酔科医に必要なのは手術室の内科医と言われるような総合的、全身的な知識とそれを元にした包括的な管理。

用意の周到さと同時に臨機応変な危機管理能力。頭を捻って一瞬のうちに理由を探り、すぐに対応。

全体というのは全身のみならず、患者さんに関わる医療スタッフ全員も指す。

専門性が高い診療科なのですが、臓器特異性というよりはコーディネートやカウンセリング、

その上でのマネジメントこそが麻酔科の特質といえます。

 

これはまさに産業医に求められる資質と自負しております。

奇しくも向学のための講習会で尊敬すべき麻酔科の偉人が取り上げられたことで、

さらにその自信に磨きがかかりました。

 

今後とも、ますますがんばろうと思います。

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朝日新聞のおすすめに掲載されました

10月2日の朝日新聞、読書欄のオススメコーナに拙著「リガンド」が掲載されました。

小さな記事ですが、すごく嬉しいです。

 

それはさておき、季節の変わり目、体調不良を感じてらっしゃる方も多いと思います。

 

ワインや食生活による、美容や健康へのアプローチに関しても

新しく医学的な手法でさまざま提言してまいりたく意欲に燃えております。

 

どんな些細なことでもかまいませんので、ご相談くださいますよう、お願い申し上げます。

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リガンド

尊敬する評論者から、過分な褒め言葉をいただいて、舞い上がっております。

「すごい医事エンターテイメントだ!」と評してくださいました。

もちろん、ありがたいことにより工夫すべきだった箇所も指摘してもらえました。

皆様もアマゾンのレビューなどでご感想を公開していただけると、大変うれしいです。

紀伊國屋書店新宿本店ではわかりにくい場所だけれど、という前置きつきですが、

平積みにされているようです。

ぜひ、今後もよろしくお願いいたします。

 

HPからは引き続き、カードつき500円レターパックでの発送で注文を受け付けております。

書籍に請求書を同封しますので、後日、銀行振り込みでご入金いただきます。

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一般発売開始

今月一日より一般発売開始しました。

全国の書店でも手に入りますが、陳列数が少ないので、

ぜひご注文の上、ご購入くださいませ。

お近くの図書館に購買希望を出していただく手もオススメです。

アマゾンでも販売開始しているのですが、まだ在庫不良中の表示なので

ひきつづきHP上では送料無料キャンペーンを実施します。

楽天ブックスでは問題なく購入できます。

 

取材お礼に北海道に行ってきました。

作品中に登場する温泉たちにも一年ぶりに行ってまいりました。

ちょうど明日からの週末が、作品中盤の山場でもある、北海道の七夕です。

北海道は本当に空気が爽やかで、人々が心優しく、居心地のいい土地です。

東京に戻ると蒸し暑くて、全然、調子が上がりません・・・・・・

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表紙がアップされました

 

セブンネットショッピングでリガンドの表紙がみられます。

購入もできます。

 

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106060934

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人質の意識

病院など医療機関を、なんらかの愁訴を抱いて訪れた瞬間、あるいは実際に医療者に接するとき、

多くの方が、自分を「患者」だと認識すると同時にどこか、

自分自身が、あるいは自分の体の全部や一部が、または健康そのものが、時には精神さえも、

「人質」に取られたような感覚を持つようです。

 

言いたいことがあっても、聞きたいことがあっても、それを明確にすることでむしろ、

損をしてしまうのではないか。医療者の機嫌を損ね、不利な扱いを受けるのではないか。

その心配から辛いこと、気になること、本当は理解できていないことを表明しづらくなってしまう。

 

そうでなくても一般に日本人の患者さんの多くは、非常に忍耐強く、遠慮深く、

積極的に気になるところをアピールするよりも察してほしいと感じる方が多いです。

それは大いなる美徳ですから、あまり否定をしたくはありませんが、

医療機関ではできるだけ大げさに、普段と異なる点を教えていただきたいのです。

 

もちろん、医療側ができるだけ患者さんのお心を開きやすくする努力をするのは当然です。

その上で、それぞれの患者さんがちょっとしたテクニックを身に着けて、

うまく医療者をコントロールしてくだされば、たいへん効率が上がります。

 

得をする患者になる方法も、一緒に考えていきます。

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アマゾン予約開始

リガンド、ご注文をいただいた方に発送を始めております。

 

ナオミさんのカードが本当にかわいいので、セットはお得です。

 

アマゾンでも予約が始まりました。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%89-%E5%BF%83%E9%99%BD/dp/4286107043/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1310162882&sr=8-1

 

アマゾンのほうが梱包はプロですし、早くて、送料無料です。

また、アマゾンのレビューを増やしたいので、どこから買われた場合にも

ぜひ、書いてくださいますよう、お願い申し上げます。

 

アマゾン発売開始後から、セットは値上げしてしまうので、お早めにどうぞ。

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リガンド

 

新しい本を上梓いたしました。

 

ブログでも注文を受け付けております。

 

右の問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。

 

エリート・イケメン外科医とかわいくて小憎らしい女子高生二人の夏物語。

少女たち二人の繊細で美しい友情が、

外科医の心をゆっくり魔法にかけていきます。

 

美しいカバーで彩りを添えてくださったのは

イラストレーター山下ナオミ氏。私の大切な友人でもあります。

 

ナオミ氏の特製カードも限定付録添付中ですので、

どうぞよろしくお願いいたします。

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感染症~性行為感染症・脱水

感染症の相談

 

感染症の相談を持ちかけてくださる女性が増えています。

HIVなど性行為によって感染する感染症を、

以前のパートナーからもらってしまっているのではないか。

一人で苦しんでいる人は、多いのかもしれません。

 

また現在、ワクチンが話題のHPV。

もっと詳しく知って、検査してみたいと思っている女性はたくさんいるでしょう。

 

株式会社心陽は一人一人に添う医療カウンセリングをいたします。

一人で悩まず、一緒に一番良い方法を考えましょう。

 

先日、炎天下のゴルフで、ウィルス性腸炎と熱中症を併発した上、

知識不足で脱水をどんどん悪化させ、40度の高熱を出した患者さんがいました。

その時点で連絡を受け、すぐに解熱と処方をしましたが、

もっと早く、なんとなくだるい時点でご連絡をいただければ、できることがたくさんあります。

 

これからの暑い夏、脱水には十分な注意を。

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奥様たち、話してみましょう!

産業医として労働衛生にかかわっていると、

メンタル不調にあまりに理解のない上長たちに出会うこともしばしば。

 

うつ病を弱さやだらけだと考え、精神主義を押し付けようとする姿勢を目にすると、

この人たちも病気になる可能性があるのになあ、とさびしく思います。

 

うちは大丈夫! と社長が言い張るその会社が、メンタル不全製造所になっている・・・

なんてこともめずらしくはありません。

 

それでも社会に出ていれば、産業医はじめ数々のコンサルティングが用意されています。

ちょっとカウンセリングしてみようと考えたときの敷居は高くない。

産業医面談を利用すれば、料金は無料です。(会社が払っているので) 

 

ところが、奥様たちはどうでしょう。

メンタル不調に理解のないご主人に相談しても弱気のせいと責められてしまい、

暇がないとか、世間体があるとか、金がかかるとかなどと病院に行くのも難色を示される。

 

元気に働く家族の邪魔をしちゃいけないと思うので家族にも、

そして近所の奥様方にも相談することもできず、自分はなまけているのだろうか、

それとも、何か重い病気なのだろうか、と苦しんでいる、そんな女性は少なくありません。

 

ついついご家族のために我慢し、遠慮する習慣がついてしまい、

ご自分の心と体の健康維持を二の次にしてしまっているのが主婦の常です。

 

家にいることが多くても、社会に出ている人と同じだけのストレスはあるもの、

現実には、数多くの重大な悩みや不安、心配を抱えていらっしゃいます。

 

コンサルティングをしながら、感情失禁される方もいらっしゃいますが、

おもいきり喜怒哀楽をしてみることこそ、抑圧の中のストレス解消にはもってこいなのです。

 

以前、にっこり健康法やがっかり健康法の類が流行ったことがありますが、それがいい例です。

 

そろそろがんばってきたご褒美に、専門家のカウンセリングを受けるくらいの余裕を

ご自分に許されてもよろしいころだと思います。

 

女同士の気安さで、話が弾むこともあるでしょう。

お気軽にご用命くださいませ。

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元気な人のための医者

未病という言葉、ほとんどの方が耳にしたことがあるでしょう。

 

未病とは病にいたる前の状態です。

 

治療より予防の効果が大きいことも、どなたでも知っている事実です。

 

現在、元気でバリバリ仕事をしているあなたにこそ、

医療のプロが必要であることは自明の理です。

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こんにちは 心陽です

麻酔科として周術期の調整業務に従事した経験を活かし、

新しいタイプの労働衛生、セルフケアの手伝いをしたいと考えています。

 

ともかく人間が大好き。生活をどんどんおもしろくしたいです。

 

社会全体がおもしろくなるように、みんなでアイデアを共有しましょう。

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29

3月

今週は健康経営銘柄22社の発表、

IOHH(Internet of human Health)構想」の発表

と心陽の目指す未来にとって心強いニュースがありました。

スマートホンやiPadなどがあれば、いつでもどこでも自分の体と向き合える、受診もできる、労働衛生にも参加できる、それはもう、技術的には実現しています。
医療崩壊を医領開放へ、インターネットで健康社会へ、さまざまなスローガンを掲げた医療ITの精鋭企業が跳梁跋扈しています。心陽の使命はそんな医療幕末維新の志士たちと協力しあい、自己管理、自我自覚で勝ち取る健康な社会を実現することです。ワクワクします。

という中で、ワクワクしないニュースもあります。ソラレンという物質には紫外線の効果を高める性質があり、紫外線照射治療時に併用塗布することで照射時間を短縮し、紫外線の悪影響を軽減できます。グレープフルーツやレモンなどの柑橘類、キウイ、セロリなどに多く含まれますが、よくあるスムージーのネタばかり。だから朝のスムージーがシミを増やす、危険的な扇情で女性が朝のフルーツをやめています。精油を塗って出るのならやめたほうがいいでしょうが。





人質の意識

 

病院など医療機関を、なんらかの愁訴を抱いて訪れた瞬間、あるいは実際に医療者に接するとき、

多くの方が、自分を「患者」だと認識すると同時にどこか、

自分自身が、あるいは自分の体の全部や一部が、または健康そのものが、時には精神さえも、

「人質」に取られたような感覚を持つようです。

 

言いたいことがあっても、聞きたいことがあっても、それを明確にすることでむしろ、

損をしてしまうのではないか。医療者の機嫌を損ね、不利な扱いを受けるのではないか。

その心配から辛いこと、気になること、本当は理解できていないことを表明しづらくなってしまう。

 

そうでなくても一般に日本人の患者さんの多くは、非常に忍耐強く、遠慮深く、

積極的に気になるところをアピールするよりも察してほしいと感じる方が多いです。

それは大いなる美徳ですから、あまり否定をしたくはありませんが、

医療機関ではできるだけ大げさに、普段と異なる点を教えていただきたいのです。

 

もちろん、医療側ができるだけ患者さんのお心を開きやすくする努力をするのは当然です。

その上で、それぞれの患者さんがちょっとしたテクニックを身に着けて、

うまく医療者をコントロールしてくだされば、たいへん効率が上がります。

 

得をする患者になる方法も、一緒に考えていきます。


産業医忠犬論

 

産業医は事業者の犬。と私は常日頃言っているのですが、

それはなにも、事業者のスパイになって労働者の個人情報を密告し、

あわよくば就業状況をコントロールしようというものではありません。

犬にも人格、ではなく性格や意志がありましょうから、ただ命令されるだけでは動きません。

適正な躾と、事業者に対する尊敬があって初めて、正しく美しく行動できるのです。

 

ですから時に、最も指導を要するのは使用者や事業主という企業にお邪魔するときには、

飼い犬が飼い主の手を噛むこともあり得ます。

おとなしいお飾り犬をお望みの場合は、そのようにふるまうことも厭いません。

 

誰もが今、これまでよりも強く、本当に必要なものは何か、を考えています。

ぜひ、職場の産業医なども大いに利用して、よりよい衛生管理を目指してください。


医事考証

 

フィクション、ノンフィクションを問わず、医療関係の著述の際、

医療考証の知恵をお貸しすることができます。

小説や脚本の創作上、記事やドキュメンタリーの著述上、俳優・女優業の演技上など

各医療考証、医療的見地からの助言が可能です。

 


アラワイの鳥

 

日本で見かける鳥たちはたいていすぐに逃げてしまうけど、

ハワイのゴルフ場で、鳥たちは人懐っこく寄ってきてくれる。

国民性の差が鳥にも出てる?!

各鳥の個性を生かしたサービスが必要だと実感☆ 

ムニシパルでは、「鳥に餌をやらないで」の看板の下で、

ロコゴルファーが当たり前に、

足元の鳥たちとサンドイッチをほおばっていました。